2011年11月30日

有田講演終了、大分も

8時20分の飛行機で福岡へ。深く眠りすぎたせいか、機内に大切な本を忘れてしまった。
博多駅から佐世保線で有田まで。これもまた心地よく眠ってしまった。移動の時間を眠るってなんて気持ちがいいんだろう。おかげでPCを持参したにもかかわらず、校正原稿をかばんに入れたにもかかわらず、ず~っと眠っていて何も仕事はできなかった。
有田市は、江戸時代初期朝鮮から渡来した李氏が白い石を発見し、それを細かく砕くことで白磁に似た焼き物をつくることに成功。それが現在の有田焼、古伊万里、波佐見焼などにつながっている。
街には国宝級の陶芸家が何人も住んでおり、旧街道の街並みは保存され、年に一回の市にはのべ何百万もの人が訪れるのだとか。

講演は市のフェスタといっしょに催されたため、DVという言葉も知らないひとたちにもわかるように話した。最初は「本なんか例年売りませんけど」と言われたが、送った本はほぼ全部売り切れてしまった。
サインの際、私も〇年前に夫のDVから逃げたんです、という女性が何人も私にカムアウトされた。
DV防止法制定から10年という節目の年、一般のひとにも共有できる言葉としてこの二文字が広がることを祈っている。それはとりもなおさず、自分の受けた行為を暴力と定義することを意味し、それこそが人権なのだと思う。
まだまだ多くのひとが、「私が悪いからしかたがない」「どこの家でもこれくらいのことはみんな耐えているのだ」と考えているだろうが、どんな理由であろうと殴られていい自分じゃない、と思えることが大切だ。

終了後、市の担当者と佐賀アバンセの方が有田焼の石を掘削した跡などを案内してくださった。
李氏をたたえた石碑が神社より上に建てられていることで、韓国からの旅行者が大勢その石碑を観光に訪れるのだとか。
わずかな時間だったが、いくつかの陶磁器を買い求めて送った。

講演に来ていただいたみなさまありがとうございました。
企画されたアバンセ、市の皆様、お世話になりました。

それにしてもJR九州の電車のデザインはどれもすばらしい。板張りの床、椅子のデザイン、どれをとっても東海道新幹線に慣れている私からは、目をみはるような印象を受ける。もちろん九州新幹線のデザインは秀逸である。

ぐっすり眠りに就く前に窓外から眺めた山や田畑は紅葉が美しく、皇帝ダリアという背の高い花が家々の庭に植えられていた。
おかげで腰痛もひどくならずに、翌日の月曜は大分の講演と研修を済ませ、夜の11時半に帰宅した。

今週の金、土の日本虐待防止学会での講演を最後に、今年の講演日程はすべて終了。
残るは7回ほどの忘年会だけである。
すべてが楽しみである。

投稿者 sayoko: 01:02