2011年11月09日
福島での講演
日帰りで福島まで講演に行ってきた。
「女性と暴力」というテーマである。会場は新幹線の福島駅から近い杉妻会館というところだ。
開始前にお食事をいただきながら主催者の皆さんとお話ししたのだが、あの大震災とその後の原発事故の影響はまだまだ全貌すら見えていない。
多くの住民はかの地を離れては生きていけない。不安の中でとにかく日々を生きているとのこと。財政的にも来年度になってから3.11の影響はより明確に出てくるだろうとのことだった。
かつて三春町にも講演で行ったことがあるが、桜の老木が美しい街だった。その街もいまや放射能の影響で多くの住民が不安のうちに暮らしており、会津若松も観光客が激減しているらしい。
これから5年、10年単位で見ていかなければならない、と口々に語られた。
埼玉や新潟に避難しているひとたちのあいだにも、精神的不調が生まれており、小学生は不登校が増えているとか。
息長い支援こそが必要だ。そして、息長く日々を生き続けることしかないと思う。
講演会は110名もの方が来ていただいた。
神戸の震災もそうだったが、大きな災害が起きると暴力は家族という密室において頻発する。今回のテーマはまさに時宜にかなったものだった。
福島駅の周辺は街路樹も色づき、夕闇が迫る中で遠くの山々の紅葉も薄墨色に沈もうとしていた。駅周辺は心なしか人通りも少なく、空気も冷たかった。
街の中心部にも避難所がつくられているとか。
いつのまにか東京では節電という言葉が薄れつつあるようだが、福島の街はまだ薄暗く、原発事故の処理が続く中で商店街が秋の商戦を展開していた。
講演を聞きに来ていただいたみなさま、主催者のみなさま、ありがとうございました。
投稿者 sayoko: 00:43





