2011年11月04日
理事会が終わった
日本臨床心理士会の理事会が終了。
午前11時から理事会、午後は全国からの代議員会という構成。もちろんその前には常務理事会が開催されているのだが。
あまりブログで臨床心理士としての自分は書かないようにしてきたが、久々に少しだけ。臨床心理士資格取得者は約17600人にのぼる。まだ国家資格ではないが、大学院修士課程を修了し、1年の実習期間を経て資格認定試験に合格しなければならない。かなりハードルは高いが、目下のところそれに見合う職場が少ないという地域がある。
臨床心理士会としては職域拡大もひとつの大きな役割である。
久々の理事会に出席して、ああ、大きな組織になったなぁ、と思った。私の居心地のいいポジションは、少し外側から批判的発言ができる場所に居ることだ。大きな組織に対しての怯えもあるのだろう。
これまでずっとそうしてきたが、日本心理臨床学会の理事、さらに日本臨床心理士会の理事という立場は改めて重いものだと思った。
お叱りを受けるかもしれないが、大学の教員ではなく開業を生業としているとついつい組織的な思考や判断ができなくなってしまうのだ。
目の前のクライエント、家族を常に第一義的に考える生活を送っていると、あのような大きな組織を前にしてくらくらしてしまうのだ。正直な実感である。
懇談会で奈良や和歌山の臨床心理士会の方たちが、台風12号の被害とその支援に対して語る内容を聞いた。過疎地の被災、そこに入ること、保健師との連携…。
また東日本大震災の被災者支援に出向いた多くの臨床心理士の話も聞いた。
それらはほとんどが組織論であり、政策論である。まさに臨床心理士は「こころのプロ」でありつつ、現実には政治的で組織的行動が迫られる時代になったと思う。それは臨床心理士にとって成熟を意味することは間違いない。
社会の追い風を受けながら、それに乗って半ばパッシブに領域拡大してきた私たちだが、今後資格問題も含めて正念場を迎えるだろう。
政治的でありつつも、最終的に判断されるのは臨床的実力によってなのだから。
なんだかまとまりがなくなったが、久々に臨床心理士としての原点を思い返した一日だった。





