2011年08月28日
「パパと怒り鬼」
ひさかたチャイルド社から8月初めに発売された本がある。
「パパと怒り鬼」という題名だ。ノルウエーで評判になった絵本で、父が母に暴力をふるうのを見た息子が主人公になっている。いわばDVの目撃を子供の視点で描いた絵本である。
不安と孤立を深めたその男の子が思い余ってそのことを王様に手紙を書くという展開である。これまであまり絵本では扱ってこなかったテーマだが、それを日本で出版しようとされたひとたち、そして出版社の英断に拍手を送りたい。
私も最後の部分で日本におけるDV加害者プログラムの実情を述べている。
その男の子はパパのことを怖いと思いながらも、パパのことをきらいになりたくないのだ。この点を女の子とママとの関係といっしょだと断定できるかどうかは保留にしたい。しかしそんな男の子の錯綜した内面をみごとに描いた絵本であることは確かだ。
訳は、あの「モモ」(M.エンデ、岩波少年文庫、2005)も訳していらっしゃる大島かおりさんと青木順子さん。これが実にすばらしい。
ぜひみなさんお手にとってください。
ひさかたチャイルド社のHP→http://www.hisakata.co.jp/book/detail.asp?b=5027
アマゾン→http://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%91%E3%81%A8%E6%80%92%E3%82%8A%E9%AC%BC%E2%80%95%E8%A9%B1%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%94%E3%82%89%E3%82%93%E3%80%81%E3%81%A0%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%81%AB-%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC-%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AC/dp/4893259415/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1314466884&sr=1-1





