2009年02月21日

騎馬スペクタクル「ジンガロ」

18日の水曜日、ひょんなことから知人の知人のそのまた・・・といったつながりで「ジンガロ」を企画・招聘された方からのご招待を受けた。
木場公園に設営された巨大なブースや円形テントの劇場が公演会場である。
馬の状態を最良に保つために、観客は別のブースにかなり前にいったん集合してから、いっせいに会場に入ることになっている。
円形の舞台の中心部には、天井から青い光に照らされて筒状に流れ続ける水の柱が立っている。その周辺には10頭あまりの馬がすでに出をまっているが、あまりに静かである。見とれた私は客席に着く前に階段で転びそうになった、危ないところだった。
公演が始まると、疾走する馬と、一体になって自在に乗りこなすひととの見事な光景に驚くばかりだった。前から四列目という席だったこともあり、迫力はこの上なく、歓声を何度も上げてしまう。最前列は砂かぶりを覚悟しなければならない。みんなフードをかぶっていたのはそのせいだった。
曲芸と思うと大間違いだ。人と、馬と、衣装と、音楽。そこにロマのひとたちのドラマを根幹にしたストーリーとテーマが横たわっている。騎馬オペラと呼ぶにふさわしい総合芸術である。
ルーマニアから呼ばれたブラスと弦楽の二つの楽団も見事な演奏を聴かせてくれる。
たしかに、馬の駆ける早さは目が回るほどだが、驚くほど馬たちは静かなのである。照明と色彩がかなり抑えられていることもあって、どこか墨絵のような抽象的な美がそこにはある。馬という動物がこれほど静寂に満ちたものか、という印象を受けたのは私だけだろうか。花嫁が白いドレスをまとって、長いチュールを引きながら舞台を駆け抜けるときのあの演出は、今でも私の脳裏に残っている。嘆声が出るほどだった。

終わってからアラカン(アラウンド 還暦)の女性たち四人で神楽坂にておいしいものをいただく。忙中閑あり、いやあ日頃の時間に追われる生活の中に生まれた、一服の清涼剤でありました。
さてその後ふたたび戦場に戻った私は、明日北九州市講演のために飛行機で福岡へ。前泊することで、万が一雪の場合の遅延・欠航のリスクを避けることにしたのだ。時間はたしかにロスするが、ホテルに着いたら某社の原稿最終仕上げに励む。
そうしないと連休明けに本が出版されなくなってしまう。後一踏ん張りである。どんな題名の本かは近くなったら公開しますね、お楽しみに。

投稿者 sayoko: 03:26