2008年01月18日
ひさびさに私は怒っている!
改正DV防止法が1月11日に施行された。細かな改正で、もちろん前進ではあるが大幅とはいえない。内閣府のホームページで見ることができる。
毎年11月はDV防止月間ということで、DVに関する講演にこれまで全国各地に行った。DV防止と書いても、お読みになっているかたはそれほど抵抗はないだろう。
ところが、DVに関する講演会が急に中止になったとしたらどうだろう。知人である平川さんの講演が突如中止になった。
1月20日につくばみらい市で予定されていた平川和子さんの講演会が中止になっていたことが17日にわかったという。(http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080117/crm0801171225014-n1.htm)
スピーカーで反対を唱える数名が、市役所前で抗議をしたために「市民の安全をはかるために」つくばみらい市は中止を決めたという。
おおぜいのひとがおそらく講演を聞きに行く予定だっただろう。そのひとたちはいったいこのような市の決定、そして偏向だとして平川さんの講演に抗議したひとたちの行動をどのように思っただろう。
かねてより、DV防止法のために「妻と子から引き離されてしまった被害者」たちの会なるものがあることは知っている。おそらく全国でDV防止にかかわっている多くのひとたちもその存在をご存知だろう。
たぶん、あまりに荒唐無稽な主張であるとして相手にしなかったのではないだろうか。ジェンダーフリーバッシングでも、大学でジェンダー学を教えているくらいだから、一部のひとたちの行動でしょ、と考えて相手にしなかったひとたちが多いように。
こんなことを書くのは私の好みではないが、政策、政治といったものは、知性あるひとたちが軽蔑しているような「まさか」と思うひとたちによって方向付けられていくことがある。
あからさまな、相手にするのもいやな主張を馬鹿にしてはいけない。享保の改革ではないが、専門家・研究者といえど現実の動きを清らかな水の中からのぞいているだけでは済まないだろう。
私はカウンセラーとして、黙って逃げればいい、なんでもDVにすればいい、などと主張した覚えはない。家族を破壊すればいいなどと思ってもいない。
家族のなかで、妻たちが緊張と恐怖のなかで暮らすしかない現実を変えてほしいだけだ。自分のものだと信じていたのに、思い通りにならない妻に対して物を壊す、脅す、自信と誇りを粉砕することばを投げる、殴って腰骨を折る、背後から蹴る・・・といった行為をやめてほしいだけだ。妻も子も安心できる場としての家族を、私は望んでいる。
ほんとに、ささやかな願いではないだろうか。そんな願いの実現のために、私はカウンセリングをしていると思っている。平川さんのお仕事もも私とそれほど違いはないだろう。
なのに、どうして講演会が中止になったのだろう。つくばみらい市に住んでいる方は税金を払っているのだから、説明を求めてもらいたいと思う。





