2008年08月01日

8月到来!それにしても夜風は涼しい

すっかりご無沙汰してしまいました。
いっとき体調がすぐれず、なんだかブログを書くことが怖くなったり億劫になったりしていた。ありがたいもので、多くの方々から「Blogを続けてください」という応援があり、すっかりいい気分になったところでそのままになっていた。
声が出なくなった後も、下痢や食欲不振などが続き、その間を縫って八ヶ岳の知人の別荘に行き、懸案の原稿を3つ完成させた(やれやれ)。
乱読はやまず、「未完のレーニン」(白井聡、講談社選書メチエ)、「日本売春史」(小谷野敦,新潮選書)、「ネオリベ現代生活批判序説」(白井氏嘉治、大野英士、新評論)を拾い読みする。また久々に「フランドルの夜」(加賀乙彦、新潮文庫)を半分くらい読み直している。そうそう、島村麻里さんから送っていただいた「女はみんなミーハーです」は面白かったなあ。
体調が悪いときはだらだらして本を読んでいるのが一番いいみたい。

さて、医学界新聞に連載されている「格差社会の不健康」は面白かった。
はい、医学書院から送っていただいているのです。
ジニ係数ってご存知だろうか。所得分配の不平等度を測る指標のことである。0なら格差がない。1なら究極の格差というわけだ。
日米英のジニ計数は、それぞれの国における新自由主義経済の浸透とともに増えていくことがグラフで示される。いわゆるサッチャリズムとレーガノミックスというやつである。
米英が格差の修正に動き始めたころ、日本では遅ればせながら格差拡大政策を追求し始めるのである。
本記事の恐ろしい点は、経済格差と平均寿命の長さが相関していることがはっきりグラフで示されていることだ。
アメリカでは、経済的強者は長生きをし、プアなひとたちはどんどん早死にするようになっている。著者は、「人の命を削り始めた米国の格差拡大」と評している。おそらく日本も、世界に冠たる長寿国であるが、早晩アメリカと同様に平均寿命に格差が反映される時代が到来するだろう。
医療崩壊と喧伝される現状は、まともに貧困層を直撃し、富裕層は自前の医療的リソースを確保するようになるだろう。
ちなみにこの連載はボストン在住の李啓充氏によるものだ。

久々にゆっくりできた今日は、「マジックアワー」(三谷幸喜監督)を見てきた。あとくされのない映画が見たかったのでちょうどよかった。ほんとは「アメリカばんざい」をぽれぽれ東中野で見たかったのだが、疲れそうだったのでやめたのだ。
三谷監督は、佐藤浩市のために撮ったのだと思う。男の魅力を一番知っているのが男であることを痛感する。
このところフェリーニ、ヴィスコンティの名画が上映されている。
ああ、時間があったらずっと映画館で見ていたい。ただし、毛糸のカーディガンを着込んで。

なぜか、夜はえらく涼しい日が続いている。今夜など、上着をはおっていないと寒いくらいだ。西日本の皆様には申し訳ないのだが。

投稿者 sayoko: 00:47