2008年03月23日

とりあえず見てきました・・、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を

とにかく見なければならないと思っていた。
3月15日公開以来、テアトル新宿に一回足を運んだのだが、なんと上映30分前にすでに「立ち見」と掲示されていた。3時間半の長丁場、おまけに地味で暗い映画のはずなのに、なんでそんなに人気があるんだ、とすごすご帰ったのだ。
今日は天気もよく暖かな一日だった。桜も開花したし、ちょうど陰鬱な映画を見るには最適な日だと思い、がんばって新宿まで足を運んだ。
はい、途中の「総括」の場面は、とうてい画面を見れませんでした・・立ち見の人が大勢いて、映画館が座布団を配っていた。
1460円のパンフレットを買ったが、近年にない力の入った造られかたをしており、大変感動した。
待ち時間、終映後に観客層を見ると、私くらいの年齢の男性が異様に多い。みんな頭髪は薄く、白髪交じりの男性もちらほら。
彼らはどんな思いであの映画を見に来たのだろう。どんな感想を抱いたのだろう。
そういう私は、とても感想など書ける状態ではない。

ひとつだけ、パンフレットを喫茶店で読みながら発見したことがある。私が哲学科の卒論で「日本浪漫主義」をテーマにしたのは、三島由紀夫の自決が引き金になったと思っていたが、市谷での三島事件が起きた1970年の時点で私はすでに哲学科を卒業していたのだ。とすると、大学4年生の時点で、私は三島が死ぬことをどこかで予感していたことになる。浪漫主義と死の親和性、純粋な自己の追求という自己完結的運動の危険性が卒論の内容だったのだから。

夜7時に映画館から新宿の街に出ると、この通りを学生のデモの隊列が占拠して「インターナショナル」を歌いながら歩いたことが、別世界のように思える。
40年という歳月を思う。

若松孝二は、おとしまえをつけるためにあの映画を撮ったと言っている。
私は、見なければならないと思ってあの映画を見た。「べき」という言葉から久しく遠ざかっているが、やはり見るべきだったと思う。任務を遂行したあとのような疲れが私を襲っている。

投稿者 sayoko: 02:23