2008年03月10日

夢は枯野を駆けめぐったか?

土日とカナダから講師を二人招き、WSを主催した。ミシェル・パドンさんとスーザン・ルースリーさんという魅力的な女性たちだ。
7日夜には汐留で歓迎会を開いた。昼間は新浦安の法務省で、保護観察官の研修講師を務める。3時間の講義でこれがかなりハードだった。
実は6日あたりから喉が少し痛かったのだが、なんとか乗り切れると思っていた。それが7日の講演と歓迎会での英語をまじえた会話のせいで、一気にカタストロフィーに向かってなだれこんだ。
8〜9日のWSは悪寒とだるさ、食欲不振で、会場と自宅を往復して休息をとったりして乗り切った。タクシー代が高くついたなあ。
沖縄、熊本、札幌などからふだん私がお世話になっているかたたちも参加してくださっているので、終了後お食事を、などと計画していたのだがそれどころではない。
8日の懇親会はなんとか出席したものの、9日はもうふらふらの状態。終了後もどりひたすら眠る。
気管支の炎症が拡大するのがわかるし、くしゃみと鼻水はひどくなるし、とにかく頭はまったく回らない。平熱が低い私なので、熱にうなされながら眠った感じだ。
月曜の今日、病院に行き、診察と投薬を受ける。ふだんほとんど薬を飲まないせいか、よく効いている。今日の予定はパスさせてもらう。

もうろうとしたままテレビを見ていた。
歌織被告の鑑定結果が報道されている。検察と弁護側双方の鑑定結果が責任能力なしというものだ。一致したことも異例だが、これほど歌織被告を極悪人(かつての毒婦?)と報道されているなかで出されたことも異例だ。
もともと、私はあの事件をDV被害者による夫殺しだととらえてきたし、DVの被害(夫からくりかえし殴られることの影響)がいかなるものかを一般のひとたちに知ってもらう好例だとも考えてきた。
検察側の鑑定医が国立精神神経センターの金吉晴先生だったことも幸いしたと思う。家族という密室の中で繰り返し暴力をふるうことが、相手にどのような影響を与えるのかということ、もし自分が受けているがわだったらどのような影響を受けているかを知る好機になるだろう。
残念ながらテレビでは、遺族がわの被害者感情に加担し、納得いかないという論調に終始していた。
もちろん被害者の遺族は納得いかないのが当然だろうが、できればDVの影響についても少し解説をして欲しかった。クローズアップ現代で「デートDV」の特集なんかやってる暇があったら、DVの与える影響、DVを見て育つ子どもへの影響をちゃんと報道してほしい、NHKさん!!
デートDVがこれほどもてはやされるのは、教育の一環という逃げ道があるからだろうし、いまどきの若者の問題にすり替えられるからだろう。だから私は、デートDVは扱わないと決めている。
本丸を攻めずして、どうするのか、と言いたい。

おお、だんだん頭も戻ってきた。
ほんとにこの3日間は別の世界にでも居たような感じだ。あらゆる意欲、あらゆる思考力が停止して微熱の中でこんこんと眠り続けたような気がする。
札幌、旭川と続いた講演、二冊の本の完成、いろいろなことが一気に重なったからなのだろう。でもこう言ってみたいじゃないですか・・・「誰が悪いの?」って。
そう、法務省だ。あの3時間の講義だよね。それとも浦安の海の光景だろうか?カミユの異邦人のように、太陽のせい、いや浦安のどんよりとした埋立地の海の色が悪かったことにしようか。
犯人探しをするってほんとに楽しい。その快楽を知ったうえで、でもやっぱりね・・・ということにしておこう。

投稿者 sayoko: 23:15