2007年12月02日

あれってどうよ、過剰警備?弾圧?

所用があって外苑前に行った。その帰途、夕方5時半ごろだったか青山通り(通称246という)でタクシーを拾った。
いやに混んでおり、原宿駅までタクシーのナビでは14分という。なんでだろう、やっぱり師走なのだろうかと思ったら、紀伊国屋のあたりから道路脇に見慣れた車が・・。いや、最近のことではないっすけど、あのー60年代末にはよく見かけたもんです。
色も当時は灰色っていうか暗い色だったけど、現代はモスグリーンになってました。でもあの窓に張られた金網がねぇ、いやーな感じなんですよ。そんな「装甲車」がずらーっと並んで泊まっている光景が、背後のクリスマスツリーのイルミネーションと対比すると異様な感じだ。
表参道への交差点のあたりには、もう警官がいっぱい。交通整理にしては多いと思ったが、ホイッスルを鳴らし、騒々しい。
表参道に入ると、機動隊が左側にずらーっと並んでいる。ええ〜っ、これってなんだかデモ隊の規制みたい、と思わずタクシーの窓から観察モードに入る。
機動隊っていうと、昔はいかめしい体格のおっさんたちが盾と棍棒を持って、編み上げの屈強な革靴をはいていたものだ。
ところが、今では透明な盾なんですね。たぶんあれは防弾機能を備えた最新鋭の盾だと思う。それをもっている機動隊員も、なんだかしょうゆ顔でおっとりしている。殺気立っているわけではなく、召集がかかったから立っているって感じだ。
で、肝心のデモは?と目を凝らすと、いました、いました。はるか向こうのポールスチュアートのお店あたりで、なんだか声を上げている。タクシーの窓から見たので、よく何を言ってるか聞こえなかった。想像だが、(生保の)「切捨て反対」「原発反対」といった内容だったろうか。二列になった隊列はおよそ30人くらいだった。それなのに、警察は「デモのあとを歩いているそのひと、早く隊列に入りなさい!」などと大声でマイクでがなっている。
その前にもうひとつの隊列が歩いている。先頭を軽車両がゆっくり進み、車の上では長髪の男性がギターを弾きながら何かシュプレヒコールの音頭をとっている。
昔のそれとは違い、どこかヒップホップ系のリズムなのが明るい。驚いたのは、わずか100名にも満たないしょぼいデモ隊の横を、隙間なくぴったりとくっついて警官が歩いていたことだ。
その数は明らかにデモ隊の数倍だ。そのせいで道路が一車線閉鎖になっている。
それに、いましたよ、例の男たちが。公安警察が、カメラを持ってデモ隊を写していた。それも何人もだ。
なんてものものしい重警備なのだろう。あの装甲車の数(ざっと数えて20台は駐車していた)、機動隊の数(なんで盾をもったままデモ隊が通り過ぎた後の道路脇に陣取っているのだ)、警官が大音量のマイクでがなり立てる騒音(デモ行進のひとたちはそんなに大きな音を立てていないし、第一マイクの性能がそれほどよくない)。別にヘルメットをかぶっているわけではなく、ごくごく当たり前の格好をしているひとたちなのだ。なのに・・・
いったい、それだけの経費をかけるほどのことなのだろうか。税金の無駄遣いではないのか。うがった見方をすれば、「デモをするとこんなに警備が厳しいんだぞ、どうだわかったか」と威嚇効果を狙っている、それとも「こんなに周辺の交通に迷惑をかけてるんだぞ、デモってはた迷惑な自己満足に過ぎないんだぞ」ということを知らしめているのか。
表現の自由は憲法で保障されている。政治に対して反対の意思表明のための行為は堂々とやっていいのだ。平和的な行進をしている隊列にむかってあのような「武力」をちらつかせる過剰警備こそ、憲法違反だと思った。同乗者に思わず怒りまくってしまった(汗)。
またまた邪推だが、都心で自衛隊の軍事訓練が予定されると聞いたが、それに対する布石かはたまた露払いなのか、とも考えた。いずれにしても嫌な感じのする原宿駅前だった。

投稿者 sayoko: 02:22