2007年04月01日
春眠深く新年度を迎える
1月1日は正真正銘の新年だが、心理的には4月1日という年度の変わり目が新年だと思える。
31日は午後から夜の9時までずっと日本心理臨床学会の理事会、日本臨床心理士認定協会の会議と続き、頭が疲弊した。臨床での疲労と、会議の疲労はまったく異なる。
知人の大学の先生などは、あの会議がなければ、としょっちゅうぼやいているが、その一端がわかる気がした。
ただ全国の臨床心理学の著名?な先生たちと席を同じくすることで、私のネットワークが広がる。理事になって二期目ともなると、顔見知りの先生たちと親しく話しもできる。
原宿カウンセリングセンターを立ち上げてからの私は、ずっとそんなことを考えてきた。無名の、一介の民間カウンセリング機関を、日本で一番著名で質の高い開業心理臨床機関にしてやるぞ!という不遜な願いである。
各地の講演に出かけるのもそのため、本を書くのもそのため、そしてわが国の臨床心理学のメインストリームである学会に接触するのもそのためである。自己顕示、権勢欲のためでなく、多くの潜在的クライエントから信頼をかちとるには、それが必要だと思うからだ。
研究と実践が伴わなければ、カウンセリングは単なる癒やしであり、カリスマっぽい個人芸に過ぎない。スタッフに学会発表を奨励するのも、私たちの実践が、臨床心理学の発展に位置づけられるためにである。
貪欲に本を読み、身を削っても研修・ワークショップに参加し、時代の潮流を読み、そして誠実に臨床活動を行うこと。
そうでもしなければ、大学の研究者に追い抜かれてしまうだろう。現場の私たちこそ、もっとも研究活動に励まなければならないのだ。
といったことを年度の初めに宣言しておくことにした。怠惰に流されて、春眠・惰眠をむさぼりたくなってしまうわが身を戒めるために。





