2006年06月02日

くわんれき

6月1日、千葉の新舞浜、法務省の研修所にてビルマーシャル先生の講義を聞く。過去ログを記憶しているかたは「ああ、信田が刑務所の庭番のおじさんと間違えた先生ね」とすぐわかってもらえるはずだ。
全国からえりすぐられた関係者とUNAFEIの各国研修生にオブザーバーとして混ぜてもらったのだ。世界中から研修以来が殺到している先生だから、性犯罪処遇プログラム実施に当たって招聘できたことはラッキーだった。それを聞くことができたこともありがたい。
カナダ、キングストンでお会いしたときも感動したが、今回の講義でも徹底して性犯罪者を人として尊重する態度を強調されていた。
日本の刑務所のあの軍国主義的雰囲気が、厳重な警備と内部の人権尊重というカナダの刑務所に近づくのはいつなのだろう。
あらゆる講義内容が緻密なデータに基づいていることには圧倒される。性犯罪処遇プログラムを実施した結果、彼らの再犯率が低下することで刑務所の維持費の低減につながることがコスト削減数値によって証明される。わが国でもそれが可能になる日がくるだろうか。
昼食時にサプライズが・・。
マーシャル先生とマルコム先生の前でS先生がわたしの還暦祝いのTシャツを披露(汗)。法務省のHさんも協力してくださったそうで、胸が熱くなった。
年齢を忘れて生きることをモットーとしてきたので、還暦なんか「くわんれき」と思っていたのだけど。AKKのシンポでも思わずちらっと話したら、M江ちゃんからはキャラクター電報が届いた。あと数人からお花、HCCのスタッフの皆さんからはなんとヴィトンの真紅のスカーフをいただいちまったんだぜ!
なんだかこっそり「その手はくわんれき」とつぶやいていようと思ったのに、すっかりプレゼントで舞い上がってしまってBlogでも公開してしまった(このお調子者!)
フェミニストカウンセリング学会のM地さんK岡さんとのWSは超楽しかったし、松山や長岡の皆さんともお会いできたし、あーあ、長生きするといいことばっかりだなあ、と考えることにしよーっと。
マーシャル先生が「小さな喜びを毎日記録して確認すること」「自尊心を感じられる点を3回以上読み上げること」と講義でおっしゃった。
「ふん、この性善説め」「おいおい、そんなに楽天的でいいのかよ」と突っ込むことを許さない迫力がそこにはあった。性犯罪者を前にしてあきらめず一つずつ実績を積み上げてこられた先生だからこそ言えるオプティミスティックな言葉である。
プレゼントのTシャツを着ながら「私は多くのひとに必要とされている」と小声で3回つぶやいてみた(おずおず)。

投稿者sayoko:01:49 |