2006年05月18日
ノワール(noir)・深黒
青山通りを歩きながら、何気なく横丁に入ってみた。手打ちうどんの店、jazz bar,などが民家の間に点在する独特の雰囲気。
そのなかに道路に向かって扉を開け放した小さな店があった。看板もない。
そこに展示されているかばんを見て思わずふらふらと中に入る。
「結婚帝国」で上野さんがルイビトンより一澤帆布店のカバンと主張していたが、同じ帆布で作ったバッグの数々が展示されている。大声で話している主人(京都弁)とイケメンの店員(これも京都弁)が説明してくれた。
「京黒紋付染」という京都の伝統工芸を用いた黒のバッグ、迷彩、トレーナー、Tシャツだけを作っているという。
かねがね黒ほど多様性のある色はないと思っていたので感動して展示品を見た。中でも黒の中に絞りで赤(というか朱赤)を差し色にしたバッグに魅せられた。
A4が入り、軽く、おまけに黒と朱のバランスが絶妙ときている。
買い物の早さでは人後に落ちないわたしだ。それはもちろん時間がないからだけど、もうひとつは自分の感覚に正直になることができるからだと思っている。サーチライトのように視線を走らせると私を呼ぶ品がある。それは人との出会いと似ている。
そのバッグはまさにそうだった。お値段もビトンに比べればずっと安い。
非売品だったけどがんばって売ってもらった。男物だったが同じ染めのTシャツも買った、左手首の部分だけ朱赤の差し色が入っている深黒のTシャツ。
朱赤の部分に小さくタグが縫い付けてある。そこには「御黒染司」と黒い文字が控えめに染められている。
デパートなどには出店しないんだって。
TEMASというお店です。
投稿者sayoko:00:59 |





