2006年09月10日
東京臨床心理士会
今日は午後から少し遅れてしまったが、東京臨床心理士会・災害犯罪等専門委員会主催の勉強会に参加。理事として所属する委員会のひとつなのだ。
国立精神・神経センターの富田さんによるMST(Multisystemic Therapy)の講義だった。
主として非行少年を対象とした親と子の関係を見据えたシステム的な介入方法である。徹底的にアセスメントを行いマニュアル化されたものだが、今の日本に圧倒的に不足している方法論である。手前味噌になるが、わたしたちが日常HCCで実践しているのもどこか似たようなところがある。MSTのすごいところは24時間体制と言う点だ、
HCCはあくまで来所を待つ姿勢を崩すわけにはいかない。そして有料だ。しかも受付時間はわずか8時間だ。
家族内の(時には家族の外にも飛び出す)問題はそれこそ24時間待ったなしだ。プライバシーの問題があるので詳細には述べられないが、OD(オーバードーズ)を繰り返し、コンビニの前で買ったばかりのかみそりでリスカをする、果ては酔って道路の真ん中で横になる・・、ドラッグでヘロヘロになって交番のすぐ前でケータイでヤクの取引をする。あたかも何とかしてくれと言わんばかりの、親からすれば今にも死にそうな行動はどうしたらいいのだろうか。
今のところ悲しいことに「とにかく110番してください」「とにかく119番してください」としか言えないのが現状だ。
MSTは使えるリソースは全部使いながら、なおかつストレングスという概念を用いて徹底的に家族をエンパワーしていく。そのことで警察頼みの限界を突破する。
かつて夢想したことがある。「家族介入センター」をつくり、警察とは異なる力を与えて家族内の暴力(虐待・DV・家庭内暴力・老人虐待・・)への緻密な戦略的介入を行うというものだ。
国家権力と一線を画した強制力をもたせることで介入が可能になる。
アメリカでのこのプログラムを知ることで、DVや虐待、性犯罪のプログラムを想起した。いかにもアメリカ的といえばいえるが、いまだに蛸壺のような密室で行われている個人精神療法主導の心理臨床からの脱却の必要性を強く感じさせられた研修だった。
帰りは新宿のジュンク堂でパソコンの周辺文具を買い、なんだかいい文章が書けそうな気分になる。調子にのってまたまた本を買ってしまった。
「蜉蝣日記 更級日記(楽に読める対訳本シリーズ)」学燈社、「小説の読み書き」佐藤正午、岩波新書、それと恥ずかしいけど甲子園の写真集(佑ちゃんものさ!)。
さあ、リキを入れて書くぞー!!
明日は東京臨床心理士会の理事会。2日続けて本郷三丁目に行くなんて、もう定期券を買おうかと思うくらいだ。(それにしても「マイボス・マイヒーロー」おもしろいねえ)





