2006年08月24日

ピアソラ

軽井沢のコンサート、最後の曲の作曲家ピアソラに魅せられて、アマゾンで注文したCDが届く。おおっ、これはなんだ?驚愕してしまった。「ラ・カモーラ情熱的挑発の孤独」というアルバム。
アストル・ピアソラはアルゼンチンの国民的作曲家である。1992年に72歳で死亡するが、その生涯は波乱に富んでいる。イタリア系移民、アメリカでジャズに親しみ、タンゴへと。さらにクラシックピアニストとしてパリへ。再度タンゴに回帰し、タンゴの新潮流を創造。
この経歴があらわしているように彼の音楽はタンゴとジャズとクラシックの融合である。
バンドネオンの美しさが最大限発揮されているのだが、5人による演奏は一種の冒険も感じさせる。
「サンチャゴに雨が降る」 (エルヴィオ・ソトー監督1975年、仏・ブルガリア)は忘れられない映画だ。チリの軍事クーデターの内幕を描いたものだが、イヴモンタンが大統領を演じ、暗殺される。そのときの音楽が忘れられずにいたのだが、それがアストル・ピアソラによるものだったことも判明。
原稿書きの際、わたしはほとんどバックミュジックなしに静寂の中で作業することにしている。ほとんどが深夜から明け方にかけて、まるでもぐらのように暗闇のなかで書きまくるというわけ。今、例外的にピアソラのCDをバックに書いているのだが、なんとなく不思議な感覚である。
こんなむせび泣くようなメロディを聞きながら「DV加害者における被害者性」なんてパワーポイントを入力しなければならないとは・・。
いつものことなのだが、バランスを保つことが書く秘訣である。斥力と引力の双方を用意しながら書く。決して没入して感傷や感情垂れ流しでは書かない。
そういう姿勢からすれば、ピアソラとDV加害者はけっこうバランスがいいかも。
さあ、明日までに来月初めのWS(ワークショップ)のためのパワーポイントを完成させよう。あとちょっとだから!

投稿者 sayoko: 00:38