2006年06月30日
WEAR ME
このタイトルは原宿の表参道画廊で7月1日まで開かれている高畑早苗展のメインタイトルだ。サブタイトルは「無意識の鎧・意識の兜」という。
高畑さんがU野さんのお友達ということでいっしょに観にいった。
不思議な空間がそこには広がっていた。
ドレスの形をした立体が何体もこちらを向いて並べられ、その上にはベニスの仮面にも似た異様な帽子(キャップ)がかぶせられている。
その立体は高畑のイメージを自在にペイントしたものに糊を塗り、その上に無数のガラスビーズとスパンコールが貼り付けられている。おまけに前から見たドレスと後ろから見たドレスの模様はつながりながら、しかしまったく異なる印象を与える。帽子も同様だ。
遠くから見ると、そこにドレスを着ている女性が立っているかのように錯覚する。ドレスは着られてはいず、中身は空虚なままなのに。
貼り付けられたビーズが反射し光ることで、色彩がさらに複雑さを増している。
聞けば何点もの作品を横に並べて同時並行的に作成したのだという。ふーむ、バージョンを横割りに入れ替えることができるとは・・。
わたしの好みは裏がわに描かれた秋田の広葉樹林らしき深緑の木々のドレスだ。もうひとつ心が波立ちなんだか堤防が決壊しそうになった作品も、とてもいい。
7月12日から20日まで、京都法然院の70畳の方丈で、さらにおおがかりな展覧会が開かれるらしい。
まったくの自然光の中に配置された20点の作品はどのような表情を見せるのだろうか。残念ながら私は観にいくことはできないけど。
12日(初日)は上野千鶴子さんと高畑さん、レベッカ・ジェニソンさんのトークも行われるようだ。
異空間に身を置いたあとは、おいしい食事でおなかを満たすのが一番。「新ショウガとアサリのリゾット」は絶品でした(@青山グリエ)。





