2006年02月09日
スティーヴィー
2月18日からポレポレ東中野で公開予定の映画「スティーヴィー」。
原宿カウンセリングセンターにはポスターを貼り、チラシも置いてある。上映館がミニシアターだけに、娯楽大作とはいかないけど、一見の価値はじゅうぶんあるから安心してちょーだい。
詳しいあらすじはもちろん観てのお楽しみだが、虐待、性犯罪、非行、精神科入院歴、知的障害者などがてんこもりの映画である。
わたしが推薦する理由は、結末のわけのわからなさにある。きめつけてしまいたいという欲望をぎりぎりのところで抑制した、監督の態度にある。
監督のスティーヴ(紛らわしい名前だね)は、BBS(青少年が非行少年とお友達になって更正のお手伝いをするシステム)の一員として若いころ主人公のスティーヴィーと付き合った経験をもつ。その縁で現在は少女への性犯罪の容疑者として裁判を待つスティーヴィーと再会し、彼との交流をドキュメントとして撮影し続ける。
たえずこんな撮影に意味があるのかと迷い続け、主人公とのスタンスもぶれ続ける。そのプロセスが主人公の描かれ方と輻輳的に映し出される。
観客であるわたしたちもそれに伴い、忌むべき性犯罪者なのか、それとも母からの虐待のサバイバーなのか、それとも知的障害者の恋人とおずおず付き合う少年のようなスティーヴィーなのかと揺らぎ続けることを強いられる。
途中で性犯罪者のカウンセリングが登場するのはご愛嬌であるにしても、あのアメリカのドキュメンタリーとしてはごっつー多面的、多重的視線を感じさせられる作品である。
アメリカのローワークラスの生活ぶりと肥満ぶりを知るだけでもお得である。
ぜひぜひ大勢の方に観にいってほしい。
前評判が高いためか、上映期間が延長されたらしい。
ちなみにわたしは、3月4日(土)の夜、最終回上映後、トークセッションに出演します!!





